KADOKAWAグループの映画関連事業会社「ムービーウォーカー」さまでは、映画のPRや劇場におけるマーケティング活動を行っているほか、スマートフォンで簡単に購入できるデジタルチケット「ムビチケ」や、その購入に使えるギフト商材「映画GIFT」の販売を行っています。また、この「映画GIFT」はTOPPANのデジタルギフトの交換品としてもご提供いただいており、他の企業さまのギフトとして活用されています。デジタルギフト導入の狙いと、その効果について、お話を伺いました。
ご利用スタイル
- デジタル鑑賞券「ムビチケ」を購入するための「映画GIFT」を、TOPPANのシステムを利用して販売。
- 各種デジタルキャンペーンサイトの交換商品として「映画GIFT」を提供。
「映画を贈る」という新しい価値観をつくる「ムビチケ」×「映画GIFT」
私たちムービーウォーカーは、ざっくりと言うと「映画を支援する会社」です。上映スケジュール配信などのデジタルソリューション提供から、映画館でのシアターマーケティング、会員組織やオウンドメディアによる情報発信など、「映画」という文化を盛り上げるためのさまざまな事業を展開しています。その根底にあるのは「映画館に来る人を増やしたい」という思いです。
私たちの事業の中でも核となるのが、デジタル映画鑑賞券「ムビチケ」、およびその購入に使える「映画GIFT」の販売です。「ムビチケ」は、ネットで手軽に買える映画のデジタルチケットで、2011年にサービス提供を開始しました。スマホひとつで、全国の映画館で使え、座席指定まで行うことができます。その購入の際は、クレジットカードや各種ポイントなどを使うことができますが、当社で販売するプリペイドコード「映画GIFT」を支払いに充当することも可能です。「映画GIFT」はその名の示すとおり、「映画の贈り物」として開発したもので、個人間のギフトとして、あるいはさまざまなキャンペーンの景品や、ポイント等の交換商品としてお使いいただけます。2019年にサービスがはじまり、現在、1,000円・2,000円を中心に様々なニーズに合わせた金額設定で販売しています。
「ムビチケ」や「映画GIFT」が登場する前は、映画の鑑賞券は「紙」のチケットが主流でした。作品が指定されていることが多く、キャンペーンのギフトなどには、いまひとつ使い勝手が良くありませんでした。しかし、「ムビチケ」というサービスのプラットフォームができ、そこで自由に使える「映画GIFT」が登場。受け取った人が、好きな劇場で、好きな作品を見ることができるようになり、「ギフト」としての使い勝手が大きく向上することになりました。その「映画GIFT」の提供や、他のポイント交換サービスへのご紹介などで、TOPPANさんにお手伝いをいただいています。
BtoBで活用してもらうためには、より使い勝手の良い仕組みが必要でした。
「映画GIFT」をより多くの方に利用してもらえるサービスにするためには、「BtoBの取り組み」が重要になるということは、このプロジェクトに関わる社員の皆が感じていたことでした。具体的に言えば、企業のキャンペーンの賞品として採用してもらったり、ポイントサービスなどの交換商品としてラインナップをしてもらう、ということに力を入れる必要があるということです。しかし、そのためにはより効率的な運用体制を構築する必要がありました。
サービス開始当時の「映画GIFT」は、大きく2つの方法でギフトを提供していました。一つは「アクティベートしたプラスチック製のカード(券面)を納品する」方法。もう一つは「CSVによってコードを提供する」という方法です。
しかし前者は、実際にカードを製造し、梱包・配送する手間がありました。また、ある程度の在庫を保持しておく必要がありますし、お客さま企業へのカード残数の確認などの、使わなかったカードの回収といった手間もありました。後者についても、CSVデータの連携のほか、ギフトの有効期間の確認作業など大きな負担になっていました。
これからBtoB分野で「映画GIFT」の普及を図っていく上で、これらの運用負荷は大きな課題になっており、自然と「デジタルギフトとして提供できないか」という議論が俎上にのぼっていました。そこで、以前からお付き合いがあり信頼関係を築けていたTOPPANさんにご相談する流れとなったのです。
利用数は導入前の500%に。しかし、それ以上の可能性を感じました。
TOPPANさんにご協力いただき、2020年からデジタルギフトとしての「映画GIFT」の提供がスタートしました。すべてネット上で、スマホひとつで完結させることができるようになりましたし、API連携を図ることでユーザーさまのお手元にギフトが届くまでのタイムラグもなくせました。「使い勝手の良いギフト」になったと思います。
その効果は、数字にも表れています。導入初年度については前年比500%の利用者増となりましたし、その後も年200%程度で拡大しています。初年度の500%には驚きましたが、いまは「もっと増やせるはず」という手応えを感じています。
また、「当初想定していなかった企業・団体さまからの発注」もありました。具体的には、労働組合や子供会といったところから、組合員・会員へのプレゼントとして活用したい、とご相談をいただきました。これは、私たちとしてはノーマークでしたが、デジタルギフトのニーズの高さや、その可能性を感じさせるできごとでした。
運用面においても作業負荷がとても抑えられました。現在では、APIを活用して自動でギフトを供給できるような運用としており、必要なタイミングで即時に納品ができる環境が構築できています。それまでは、供給先に定期的に連絡をして、ギフトの残り数を把握しながら、必要に応じて在庫をアクティベーションして届ける、という作業が発生していたので、それがほぼゼロになっていますね。
また、ビジネスパートナーとしてのTOPPANさんにも、大変助けられています。キャンペーンにおいては、チラシ等の制作から抽選等のシステム、事務局運営、発送代行など豊富なサービスをワンストップでお願いできる、というのは魅力だと思います。また、「映画GIFT」をさまざまなサービスでご採用いただくための、流通経路の開拓という部分でも、TOPPANさんにもそのネットワークを活かしてお手伝いいただいています。私たちがお付き合いしている企業さまは映画関連が中心ですが、TOPPANさんは業種を問わず幅広い企業さまとのお付き合いがありますので、今後の拡販についてもぜひお力をお借りできればと思います。
「映画館に来る人を増やす」ために、デジタルギフトをもっと活用していきたい。
去年(2025年)は話題作の予想を超える大ヒットもあり、映画館動員数は1億8,875万人と前年を大きく上回りました。いま映画業界では、これをなんとか2億人に伸ばそうとしています。しかし、それは簡単なことではありません。その実現のために、映画会社はより上質な作品を作ろうと頑張っていますし、映画館でも設備の更新や大きなスクリーンの導入など、視聴環境の改善に力を入れています。そのような中で、「映画館に行く人を増やす」ことを掲げる私たちとしては、「映画を贈る」というアプローチから、その積み上げに貢献したいと考えています。
不思議なもので、映画館から長く足が遠のいている方であっても、何かのきっかけで久しぶりに映画館を訪れて、他の映画のチラシや予告編を見るうちに、「また来よう」と思ってくださることは少なくありません。ですから、話題作をきっかけに動員数が増えた今は、再び映画館に足を運んでいただくチャンスであると思います。
大きなスクリーンで、みんなで笑ったり泣いたりしながら、映画に集中する2時間。それは、一人でスマホでながら見をしていては味わえない特別な体験です。そんな体験のきっかけを、「映画GIFT」を通じて提供できたら嬉しいですね。また、そうして映画を楽しまれた方が「この映画、面白かったからあの人に贈ろう」という気持ちで、「映画を贈る」ことがさらに広がっていったら、映画業界の活性化につながっていくのでは、と期待しています。
ぜひ「映画GIFT」をキャンペーンの景品としてご利用されたい企業様は弊社もしくはTOPPANさんへお問い合わせください。
株式会社ムービーウォーカー様
取材日:2026年2月※内容、所属などは取材当時のものです。
